真の価値を映像化したストーリーで伝える
感動は文字より映像から
「あの人にはどこかで会ったことがあるけれど、どうしても名前を思い出せない」・・・顔には確かな見覚えがあっても名前を思い出せないということは誰でも経験することですね。同じことは、大切な情報を伝達したりその情報によって人の行動を促したりする場合にも言えることです。大切な話を文章で読むあるいは話として耳で聞くよりも、その大切さを訴える筋書きを映像で見る場合の方がはるかに記憶に残り、心も揺さぶられることが多いと思います。
株式会社イグジットフィルム(2014年創業、本社:東京、以下同社)は、世の中の課題や企業価値をクライアントと十分に話し合いながら企画・構成に始まり脚本づくり、制作準備、映像制作、編集まで一貫して行う企業だそうです。すべてのプロセスを一貫して行う企業は珍しい感じがしますが、同社の核心的強みはクライアントととことん話し合い、クライアントの真の価値を社会に訴えるストーリーに載せるところにあるようです。忙しい現代、長い映像づくりは禁物という見方もありますが、ストーリー自体に感動する要素がちりばめられていて説得力があれば、多少の長さは気にならなくなります。
同社は、そのウェブサイトで次のように述べています。「EXIT FILMの目的は、オルタナティブな価値観を提示し、個人の行動変容から大きな社会変容へ繋げること。私たちは、映像による社会へのアプローチを実現するため、社会課題に自ら飛び込み、当事者との関係性を構築しながら、伝えるべきストーリーを探究しています。」
20世紀までは誰も考えもしなかった重要課題に囲まれている現代、それらの課題を念頭に置いて人の心に届くようなストーリーを映像で提示することにより、個々人の生活における細かな行動の選択肢を暗示しつつ社会の変容に繋げようという同社の試みはとても価値があると思います。地球にやさしく、地域にやさしく、人にやさしく、そしてものにもにやさしくあるためには、同社のウェブサイトとそこにある沢山の動画を幾つか拝見していて我々一人一人が「やさしくなければならない」と強く感じました。イグジットフィルム社の益々のご活躍により多くの映像が世界中に流れることを期待しています。(AS)