2023年12月5日火曜日

Newtonプラス株式会社

 電気を使わない自動ドア!

人の重さで開閉する荷重式自動ドア
 人の接近をセンサーが感応し電気で開閉する自動ドアが普及してますが、災害などで停電した時にどうすればよいか、ふと不安が頭をよぎることがあります。人手で開け閉めすることは不可能ではないのでしょうがなかなかの難事です。
 Newtonプラス株式会社(2014年創業、本拠地:東京、以下同社)は、そのような不安を解消するような荷重式自動ドア(ニュートン・ドア)の開発・製造を手掛けています。原理は、床から僅かに盛り上がった踏み板に20kg以上の重さがかかると、梃の原理でローラーがドアを開ける仕組みです。その荷重がなくなればドアは自動的に閉じます。つまり普通の体重の人が踏み板にのれば自動的にドアが開きますが、20kg未満の、つまり幼児などがうっかり踏み板のっても扉が開くことはなく子供の飛び出し事故が起きにくいそうです。
 荷重式ドアの原理を知ってしまえば、分かりやすく簡単ですが、このドアの意味はとても大きいと思います。先ず電気を使わないことで省エネ、脱炭素にもつながります。加えて、実際の人の動きと連動するので、従来の電動感応式自動ドアのように不必要に開閉することもなく、ドアにぶつかるような事故も起きにくい、そして、開閉も穏やかで万一手や身体がドアに挟まれてもさほど痛くないそうです。
 技術開発というと所謂最先端分野に目が行きがちですが、同社が開発した重力と梃の原理を利用する荷重式自動ドアは、人にやさしく環境にもやさしいと言えるでしょう。日本の他に世界12カ国で特許を取得しているそうです。ニュートン・ドアが世界中で採用される可能性がありそうだと思うとわくわくしますね。同社の益々の活躍を期待しています。(AS)

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