地球温暖化問題に挑み続ける
自然冷媒活用
日本熱源システム株式会社(創業:1987年本社:東京、以下同社)は、地球温暖化対策として自然冷媒(CO2やアンモニア)を用いた産業用冷凍機やヒートポンプの開発・製造・販売を行っているそうです。
かつては、フロンが冷媒として使用されていましたが、フロンガスが地球を覆うオゾン層を破壊することが分かり国際的に規制する動きが強まりました。1985年のウィーン議定書、1987年のモントリオール議定書、2016年のキガリ改正などを経て、先進国では2009年に全廃したフロンガス(CFC)に加えて、代替フロンの一種HCFCをも2020年までに全廃、更なる代替フロンHFCも温暖化への影響が大きいことから2036年までに対2011-2013年比で85%まで削減が求められています。このような国際的な動きを背景に先駆けて同社では、2016年に自然冷媒の一つであるCO2冷媒冷凍機「スーパーグリーン」を開発し産業分野での納入実績を積み上げてきたそうです。
同社ウェブサイトには、次なる挑戦として”熱ネットワーク化”を掲げて次のような文章が記されています。
「私たち日本熱源システムが、次なる目標として据えるのが、熱のネットワーク化です。CO2冷凍機で冷却するだけでなく、これまで大気に放出していた排熱を利用して、温水を作ったり、冷凍冷蔵倉庫内のクーラの除霜に用いるブラインを昇温したり、荷捌き室を除湿するデシカント空調機の熱源に利用するシステムの導入を進めています。加えて、化石燃料を燃焼させるボイラーに代わる装置として、80℃以上の温水を生成出来る、アンモニア冷媒のヒートポンプの導入を進めていきます。熱のネットワーク化とは、冷凍機やヒートポンプを組み合わせて、余っている熱を相互に融通したり再利用したりすることで、更なる省エネを図っていくシステムです。これによって、工場などの事業所単位、地域熱供給などで大きなメリットを生み出し、本当の意味でのSDG‘sや持続可能な社会の構築が可能になります。」
冷やす、暖める、捨てていた熱を再利用する、これらの組み合わせを最適化することで地球環境への影響を最小化し、小さなエネルギーで大きな力を生み出す社会への貢献、地球温暖化問題への挑戦を続けている同社の姿勢に敬意を表します。同社の益々のご活躍を祈念しております。(AS)
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